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[Linux] Announcing the Unbreakable Enterprise Kernel Release 4 Update 6 for Oracle Linux

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原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/linux/announcing-the-unbreakable-enterprise-kernel-release-4-update-6-for-oracle-linux

Oracle Linuxオペレーティングシステムはオープンなクラウドインフラストラクチャ向けに設計されており、従来のエンタープライズアプリケーションだけでなく、エンタープライズSaaSおよびPaaSワークロードにも優れたパフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性を提供します。Oracle Linux Supportでは、受賞実績のあるOracleサポート・リソースやLinuxサポート・スペシャリスト、Kspliceを使用したゼロダウンタイムアップデート、Oracle Enterprise Managerなどの追加の管理ツール、およびライフタイム・サポートを低コストで提供します。また、他の多くの商用Linuxディストリビューションとは異なり、Oracle Linuxは簡単にダウンロードでき、完全に無料で使用、配布、および更新できます。

What's New?

Unbreakable Enterprise Kernel Release 4 Update 6では 4.1.12-112.14.1 を利用しており、さまざまなサブシステムにわたるいくつかの新機能、機能、バグ修正が含まれています。

Notable changes

  • Automatic NUMA balancing is disabled by default
    このアップデートでは、NUMA(Non-uniform Memory Access)自動バランシングの自動有効化が無効になっています。この変更により、NUMAの自動分散が有効になっている複数のNUMAノードを持つシステムで発生したいくつかの問題が解決されます。報告された事象・症状には、D状態で監察された(Oracle DBプロセスのような)高いiowait時間と多数のプロセスがあり、これらがプロセススタック内でwait_on_page_bit()関数を動作させない状況になっていたものがありました。
  • Deferred compaction of Transparent Hugepages is enabled
    Transparent Huge Pages(THP)の遅延コンパクション機能がメインラインカーネルからバックポートされ、デフォルトのデフラグ動作がmadviseに設定されています。これにより、メモリ断片化が原因でTHPからのhuge pageのアロケーションに時間がかかる場合に、THPによってアプリケーションの停止が発生する可能性があるという問題を解決します。

Crypto API

  • Addition of the ccp driver
    ccp ドライバによって、AMD Cryptographic Coprocessor(CCP)がサポートされます。AMD CCPにより、ハードウェア暗号化、ハッシュ生成やその他の関連する操作が利用可能になります。
  • Jitter entropy RNG added
    Jitter Entropy Random Number Generator (RNG) はLinuxカーネルとのCPU時間の差異によってCPUタイミングのエントロピーを収集する機能です。

DTrace

  • I/O provider for NFS
    このアップデートで、NFSへのstartdonereadおよびwriteリクエスト用のDTrace I/Oプロバイダ・プローブが追加されました。 
  • lockstat provider added
    DTraceがlockstatをサポートしたことにより、カーネルのロックイベントの動的な追跡が可能になりました。これにはどのロックが最もよく使われるのか、どのロックが最も競合を示しているのか、どのロックが最も保持されているのか、といったものが含まれます。
  • Packaging changes
    Unbreakable Enterprise Kernel Release 4 Update 6のリリースから、dtrace-modulesdtrace-modules-provider-headersおよびdtrace-modules-shared-headersパッケージは配布されなくなりました。これらのパッケージが提供する機能は、現在、ベースのkernel-uekおよび関連するヘッダーパッケージに含まれています。
上記の内容ならびにその他の新機能や変更点に関する詳細は、リリースノートをご覧ください。
Oracle® Linux Release Notes for Unbreakable Enterprise Kernel Release 4 Update 6
https://docs.oracle.com/cd/E37670_01/E92390/html/index.html 

Supported upgrade path

お客様は既存のOracle Linux 6およびOracle Linux 7サーバをUnbreakable Linux NetworkやOracle Linux Yum Serverを使ってアップグレードできます。
Unbreakable Linux Network
http://linux.oracle.com/
Oracle Linux Yum Server
http://yum.oracle.com/

Software Download

Oracle Linuxは無料でダウンロード、利用、配布できます。そして、全てのアップデートおよびエラータも無料でご利用いただけます。
Oracle Linux
http://www.oracle.com/linux
Free Updates and Errata for Oracle Linux
https://blogs.oracle.com/linux/free-updates-and-errata-for-oracle-linux
https://orablogs-jp.blogspot.jp/2012/03/free-updates-and-errata-for-oracle.html 
このしくみを利用して、どのシステムでサポートを契約するかを決定できますので、Oracle Linuxは開発、テスト、本番システムのための理想的な選択肢となることでしょう。
Oracle Linux Support
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/support/overview/index.html
すべてのシステムを最新かつ安全に保ちながら、サポート対象範囲をシステムごとに個別に最適なものに決めてください。Oracle Linux Premier Supportをご利用のお客様は、Oracle Kspliceを使用したゼロ・ダウンタイムのカーネル・アップデートやOracle OpenStackのサポートもご利用いただけます。
Ksplice : Zero Downtime Updates for Oracle Linux
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/ksplice-datasheet-487388.pdf
Oracle OpenStack Release 3
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/openstack/linux/documentation/datasheet-oracle-openstack-2296038.pdf

Compatibility

UEK R4 Update 6は以前のUEK R4 Updateと完全な互換性があります。UEK R4のカーネルABIは初期リリースに続く全てのリリースで変わりません。このリリースでは、カーネルABIがUEK R3に対して変更があるため、システム上の3rdパーティーカーネルモジュールを再コンパイルする必要があります。Before installing UEK R4をインストールする前に、お使いのアプリケーションベンダーにサポート状況を確認してください。

Resources – Oracle Linux

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