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[Cloud] Using Availability Domains and Fault Domains to Improve Application Resiliency

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原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/using-availibility-domains-and-fault-domains-to-improve-application-resiliency


テクノロジーの不幸な真実として、ハードウェアにはメンテナンスが必要であり、ハードウェアの障害は発生しうる、というものがあります。クラウドリソースは、従来のオンプレミスリソースと同じハードウェア関連の保守の影響を受けます。2018年8月、Oracle Cloud Infrastructureは、仮想マシンおよびベア・メタルのComputeインスタンスにフォルト・ドメイン(fault domain)を導入しました。 Oracle Cloud Infrastructureのフォルト・ドメインは、アプリケーションがアベイラビリティ(可用性)・ドメイン内でのハードウェア障害やハードウェア計画保守を回避できるようにします。

Oracle Cloud Infrastructureのアベイラビリティ・ドメインとは以下のようなものです。
あるリージョン内にある1個以上のデータセンター。アベイラビリティ・ドメインは互いに分離されており、フォールト・トレラントであり、同時に障害が発生する可能性はほとんどありません。アベイラビリティ・ドメインは、電源や冷却などのインフラストラクチャやアベイラビリティ・ドメインの内部ネットワークを共有しないため、あるアベイラビリティ・ドメインでの障害が他のアベイラビリティ・ドメインの可用性に影響を及ぼす可能性はほとんどありません。リージョン内のすべてのアベイラビリティ・ドメインは、低遅延、高帯域幅のネットワークによって相互接続されています。
Oracle Cloud Infrastructure Documentation
Regions and Availability Domains
https://docs.cloud.oracle.com/iaas/Content/General/Concepts/regions.htm
Oracle Cloud Infrastructureのフォルト・ドメインとは以下のようなものです。
アベイラビリティ・ドメイン内のハードウェアとインフラストラクチャをグループ化したもの。各アベイラビリティ・ドメインには3個のフォルト・ドメインが含まれています。フォルト・ドメインを使うと、1個のアベイラビリティ・ドメイン内の同一物理ハードウェア上に存在しないよう、インスタンスを分散配置できます。あるフォルトドメインに影響があるハードウェア障害やコンピューティングハードウェア保守は、他のフォルト・ドメインのインスタンスに影響しません。
Fault Domains
https://docs.cloud.oracle.com/iaas/Content/General/Concepts/regions.htm#fault
Oracle Cloud Infrastructureのフォルト・ドメインの背後にある理論とコンピュートインスタンスの配置方法に関するすばらしい概要をSanjay Pillaiが投稿しています。
Introducing Fault Domains for Virtual Machine and Bare Metal Instances
https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/introducing-fault-domains-for-virtual-machine-and-bare-metal-instances
https://orablogs-jp.blogspot.com/2018/08/introducing-fault-domains-for-virtual.html
アプリケーションをOCIにデプロイしている場合、アプリケーションのユニークなアーキテクチャやアフィニティ、アンチ・アフィニティの要件によって、インスタンスがフォルト・ドメイン間にわたってどのように分散するかが決まります。OCIドキュメントの「Best Practices for Your Compute Instance」で複数のアプリケーションシナリオを使ってフォルト・ドメインを説明しています。
Best Practices for Your Compute Instances
https://docs.cloud.oracle.com/iaas/Content/Compute/References/bestpracticescompute.htm
高可用性を確保するために、クラウドサービスを複数のアベイラビリティ・ドメインにデプロイすることをお勧めします。 アプリケーションアーキテクチャでコンポーネントが同じアベイラビリティ・ドメインに存在する必要がある場合は、アプリケーションコンポーネントのために適切なフォルト・ドメインを選択することで、リソース障害の保護が可能です。以下のセクションでは、JD Edwards EnterpriseOne(JDE)およびOracle E-Business Suite(EBS)の公開アーキテクチャとアベイラビリティ・ドメインおよびフォルト・ドメインによるアプリケーションのサポートを分析します。このブログエントリの終わりに、EBS、JDE、およびSiebel CRMのOracleソリューションドキュメントのリンクがあります。

Multiple Availability Domains

アプリケーションスタックに複数のアベイラビリティ・ドメインを使用する場合、単一のフォルト・ドメインに複数のインスタンスを配置すると、各々のインスタンスに対して適切なアフィニティが与えられます。以下のJD Edwards EnterpriseOneの例では、地理的に離れたアベイラビリティ・ドメインによって、アプリケーションの一次冗長性が提供されています。フォルト・ドメインは前述のOracle E-Business Suiteの例とは異なる方法で割り当てられています。

JD Edwards EnterpriseOneへの着信接続は、Oracle Cloud Infrastructureの外部にあるDNS経由で、両方のアベイラビリティ・ドメインのロード・バランサにルーティングされます。ロードバランサは、設定された配信ポリシーに基づいてトラフィックをアプリケーションインスタンスにルーティングします。以下の例では、別々のアベイラビリティ・ドメインにより、アプリケーションの一次冗長性がもたらされています。プレゼンテーション層および中間層のすべてのホストはFAULT-DOMAIN-1に属します。フォルト・ドメインはアベイラビリティ・ドメインに固有のものなので、アベイラビリティ・ドメイン1のFAULT-DOMAIN-1は、同じ名前ではありますが、アベイラビリティ・ドメイン2のFAULT-DOMAIN-1とは異なるハードウェアセットです。各アベイラビリティ・ドメイン内のホストはすべて同じフォルト・ドメインに属しているため、地理リージョンでのハードウェア障害または計画メンテナンスは、各アベイラビリティ・ドメインに最小限の影響しか与えません。アベイラビリティ・ドメイン2のホストに影響を与えるハードウェアイベントは、アベイラビリティ・ドメイン1のホストには影響しません。すべてのホストを同じフォルト・ドメインに配置すると、同様に必要とされるインフラストラクチャのメンテナンスアクティビティによる、アプリケーションスタックへの影響を最小限にすることができます。

Diagram from "Learn about Deploying JD Edwards EnterpriseOne on Oracle Cloud Infrastructure"

Learn about deploying JD Edwards EnterpriseOne on Oracle Cloud Infrastructure
https://docs.oracle.com/en/solutions/learn-architecture-deploy-jd-edwards/index.html

One Availability Domain

1個のアベイラビリティ・ドメインにアプリケーションスタックをデプロイする場合、複数のフォルト・ドメイン間にインスタンスを配置することで、各インスタンスに対して適切なアンチ・アフィニティをもたらします。以下のOracle E-Business Suiteの例では、フォルト・ドメインを使うことでエンドユーザーはハードウェア障害もしくはインフラストラクチャの計画メンテナンス時にもアクセスが可能です。

Oracle E-Business Suiteへの着信接続はロードバランサを経由してサーバープールのサーバにルーティングされます。アプリケーション層では、Host 1がFAULT-DOMAIN-1に、Host 2がFAULT-DOMAIN-2にあります。ハードウェア障害がHost 1に影響を及ぼした場合、Oracle E-Business SuiteはHost 2を使ってアクセスできます。Host 1とHost 2が同一フォルト・ドメインに存在する場合、Oracle E-Business Suiteはエンドユーザーからアクセスできなくなるでしょう。Oracle Cloud Infrastructureのハードウェア・メンテナンスの場合、フォルト・ドメインのメンテナンス・ウィンドウはオーバーラップしません。

Diagram from "Learn About Deploying Oracle E-Business Suite on Oracle Cloud Infrastructure"

Learn about deploying Oracle E-Business Suite on Oracle Cloud Infrastructure
https://docs.oracle.com/en/solutions/deploy-ebusiness-suite-oci/index.html#GUID-8BF5EDC7-2686-48D2-A11C-0595A933AE13
アプリケーションにてフォルト・ドメインを使う上で詳細を知りたい場合には、以下のソリューション・ドキュメントにその他のシナリオや詳細があります。Oracle Cloud Infrastructureのコンピュートインスタンスのために適切にフォルト・ドメインを注意深く選択することで、ハードウェア障害や計画されたメンテナンスアクティビティによってエンドユーザーが予期せぬ影響を受けることがなくなります。別の視点が必要であれば、同僚のLuke Feldmanが書いた、フォルト・ドメインがOracle Cloud Infrastructureにおいて非常に重要な理由を説明している記事をWebで検索してください。

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https://cloud.oracle.com/tryit

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