原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/cloud-infrastructure/announcing-the-launch-of-traffic-management
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本日(2019/2/15)、Oracle Cloud Infrastructure上でのDNS Traffic Managementをリリースしたことをお伝えでき、大変うれしく思います。われわれの業界をリードするDNSは、既に世界で最も信頼性が高く、堅牢なDNSネットワークです。これからはさらに、エンドポイントの可用性やエンドユーザーの所在地に応じてカスタマイズ可能なSteering Policyを使用し、最適なエンドユーザーエクスペリエンスを提供できるようになります。ふたつのクラウドリージョン間でのトラフィック分散のようなトラディショナルなグローバル・ロードバランシング機能に加えて、Oracle Cloud Infrastructure DNSはインカミングクエリとリクエストのルーティングをより細かく制御できるようになりました。
Traffic Management Steering Policiesによって、AからBへのフェイルオーバーといったシンプルなものから非常に複雑なエンタープライズアーキテクチャでのものまで、幅広いユースケースをサポートできます。これにより、サービスの差別化、地理情報に基づいたマーケティング、ディザスターリカバリー対応などの業務上の要求に予測可能なかたちで応えるポリシーを構築しておくことができます。ルールセットにより、管理下にある任意のアセットにグローバルトラフィックを差し向けることができ、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドいずれのシナリオでも、ユーザーエクスペリエンスとインフラ効率性を最適化することができます。Traffic Management Steering Policiesの必要性とは?
DNSの中核コンポーネントであるTraffic Managementにより、DNSクエリに対してインテリジェントなレスポンスを返すためのルーティングポリシーを設定できます。お客様が設定するTraffic Management Policyによっては、同様のクエリに対して動的に違ったレスポンスを返すことも可能で、これによりエンドユーザーを最も最適な地理にあるインフラに誘導することができます。また、Oracle Cloud Infrastructure DNSは、その時点のインターネットの状況に応じて最適なルーティングを行うように最適化されています。
典型的なユースケースとは?
エンタープライズ企業がクラウド、また、ハイブリッドアーキテクチャに移行を進めるに連れ、高可用性とディザスターリカバリの重要性はこれまでにないほどに高まっています。DNSフェイルオーバを使うと、あるエンドポイントが応答しなくなった場合に、トラフィックをそのエンドポイントから別の場所に振り替えることができます。エンドポイントの死活監視はOracle Cloud Infrastructure上で併せて利用可能となったOracle health checkによって行われます。
複数の地理分散したリージョンにまたがるインフラをスケールさせるために、クラウドベースのDNSロードバランシングは理想的です。スケールアウトによる新インフラの追加、クラウドへの移行、新機能の限定的なリリースなどが典型的なユースケースです。オンプレミスとクラウド上にあるあなたの全てのインフラのエンドポイントの「プール」を構築し、割合による重みづけを設定することも簡単にできます。
ソースベースド・ステアリングでは、リクエストがどこから来たのかに応じた自動ルーティングを行うことができます。こうしたソースベースドポリシーを用いることで、最も地理的に近いところにトラフィックを誘導したり、元のクエリのIPプレフィックスに基づいてトラフィックを制御する「スプリットホライズン」を作成したり、プロバイダ選好に基づいた判断を行うことができます。
異なるOracle Cloud Infrastructureリージョンにまたがって、ユーザーを地理的に最も近いところに誘導するようなロードバランシングを行うことができます。Health Checkを併せて使えば、あるリージョンのアセットが応答しない場合に別のリージョンに誘導するといったこともできます。
使い始めるには
基本的なDNSの設定を終えたあとに、Edge Servicesの配下にあるTraffic Management Steering Policiesを選択すると、自分のステアリングポリシーを作成、カスタマイズすることができます。使い始める方法や自分のユースケースをどう実現できるかについて質問があれば、われわれまでご連絡ください。