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[Linux] Announcing the general availability of the Unbreakable Enterprise Kernel Release 5

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原文はこちら。
https://blogs.oracle.com/linux/announcing-the-general-availability-of-the-unbreakable-enterprise-kernel-release-5

Unbreakable Enterprise Kernel Release 5 (UEK R5)は入念にテストされた、Oracle Linux 7 Update 5およびそれ以後の64bit Intel(x86_64)ならびにARMアーキテクチャ(aarch64)に最適化されたOSカーネルです。メインラインLinuxカーネルバージョン4.14 LTSベースで、このリリースにはドライバのアップデート、バグ修正、セキュリティ修正が含まれています。

Introduction of 64-bit ARM (aarch64) architecture

Oracle LinuxをUEK R5と共に使うと、64ビットARM(aarch64)アーキテクチャをサポートします。この変更は、既存のARMハードウェアで構築、テストされ、ARM用Oracle Linuxをサポートするための最初の土台を提供します。UEK R5で使用可能なARM機能はテクニカル・プレビューとしてリリースされ、機能上の制限があります。

Oracle Linux 7 for ARMには、gccコンパイラのバージョン7.3を含むツールチェーンが含まれており、64ビットARMプラットフォーム用のコードを構築するためのしっかりした開発者ツールセットが用意されています。 ARMプラットフォーム用のUEK R5は、このツールチェーンを使用してビルドされています。

Notable Changes

  • セキュア・ブートの改善
    セキュア・ブートは、ブートプロセスの初期段階で悪質なコードがロードされて実行されるのを防ぐよう設計されています。保護されたプラットフォームは、オプションのROMドライバ、ブートローダ、OSローダなど、変更されずにプラットフォームが信頼しているソフトウェアバイナリのみをロードします。OSロード中、後続のブートで悪質なコードが注入されないよう、対策が追加されました。
  • NUMAバランシングの有効化
    NUMAバランシングの改善と修正の結果、この機能を有効化したときにI/O待機時間が長くなる可能性のある問題が解決されました。複数のNUMAノードを持つシステムでは、NUMAバランシングが自動的に有効になります。
  • RoCE (RDMA over Converged Ethernet) のサポート
    標準のInfiniBand Trade Association(IBTA)プロトコルであるRDMA over Converged Ethernet(RoCE)プロトコルは、レイヤ3ネットワークを越えるためにUDPカプセル化を使用してイーサネットネットワーク上でRDMAの効率的なデータ転送を可能にします。
  • TCP-BBRの有効化
    TCP-BBRは、インターネットトラフィックで高い帯域幅と低い待ち時間を達成するために利用可能な機能で、インターネットベースのアプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上します。 BBR(Bottleneck Bandwidth and Round-Trip Time、ボトルネック帯域幅とラウンドトリップ時間)とは、スケジューリングアルゴリズムであり、これを使うと、TCP輻輳を低減するために帯域幅ボトルネックに対する往復時間を監視することにより、TCPプロトコルの送信レートを制御して、バッファリングを削減できます。

Notable Driver Updates

  • Hyper-Vドライバのアップデート
    Hyper-Vストレージドライバ(hv_storvsc)が更新されました。バウンスバッファが削除されたことで、特定のワークロードに対するI/O操作のパフォーマンスが向上しています。Hyper-Vネットワークドライバ(hv_netvsc)がアップデートされ、仮想機能デバイスでの透過的なSR-IOVをサポートするようになりました。これにより、構成の複雑さと、PCIデバイスのホットプラグを処理するための専用のボンディングドライバとスクリプトを利用する必要がなくなりました。
  • Intel iWARP RDMAドライバの追加
    Intel Ethernet Connection X722 iWARP RDMA Driver (i40iw)がこのカーネルリリースのドライバモジュールに追加されました。このRDMAハードウェアを直接ユーザー空間で使用するためのライブラリ(libi40iw)が追加されました。
  • Amazon Elastic Networkアダプタドライバのアップデート
    Elastic Network Adapter Driver(ena)がver 15.0kにアップデートされました。このバージョンには、多数のアップストリームのバグ修正や機能改善が含まれています。その他、追加の電源管理オペレーションやIPv6RSSの初期サポート、ドライバの堅牢性の向上などが含まれています。
これらの機能やその他の新機能、変更点の詳細(このリリースで修正されたCVEのリストを含みます)は、以下のリリースノートをご覧ください。
Oracle Linux Unbreakable Enterprise Kernel Release 5 Release Notes
https://docs.oracle.com/cd/E93554_01/index.html

Certification of Oracle products

Oracle LinuxシステムでUEK R5を使うようアップデートする前に、Oracleのアプリケーションを含む、ご利用中のアプリケーションがUEK R5をサポートしていることを確認してください。Oracle製品のOracle Linux + UEK R5上での動作保証は各Oracle製品グループが決定します。追加情報は以下のリンクからご覧ください。
My Oracle Support:動作保証のページ
https://support.oracle.com/epmos/faces/CertifyHome
Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS) の種々のカーネルバージョンに対する動作保証は、My Oracle Supportのドキュメントに記載があります。
ACFS Support On OS Platforms (Certification Matrix). (ドキュメントID 1369107.1)
https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1369107.1

Compatibility

Oracle Linuxは、Red Hat Enterprise Linuxとのユーザー空間での互換性を維持しています。これは、OSの下で動作するカーネルのバージョンとは独立しています。ユーザー空間内の既存のアプリケーションは、引き続きUEK R5上で動作し、修正の必要はありません。RHEL認定アプリケーションの再認証は不要です。

リリース間の互換性の影響を最小限に抑えるために、Oracle Linuxチームは、ハードウェアおよびソフトウェアがカーネル・モジュールに依存するサード・パーティ・ベンダーと緊密に協力しています。UEK R5のカーネルABIは、最初のリリースから続くすべてのアップデートで変更はありませんが、今回のリリースでは、以前のリリースに対し、カーネルABIに変更が加えられています。そのため、サードパーティのカーネルモジュールをシステム上で再コンパイルする必要があります。UEK R5をインストールする前に、アプリケーションベンダーにサポート状況を確認してください。

Supported Upgrade Path

お客様はUnbreakable Linux NetworkもしくはOracle Linux yumサーバを使って、既存のOracle Linux 7サーバをアップグレードできます。
Unbreakable Linux Network
http://linux.oracle.com/
Oracle Linux Yum Server
http://yum.oracle.com/

Software Download

Oracle Linuxは無料でダウンロード、利用、配布でき、アップデートやエラータも無料でご利用いただけます。
Oracle Linux
https://www.oracle.com/linux
そのため、どのシステムでサポート・サブスクリプションが必要かを決定できますし、それゆえにOracle Linuxが開発、テスト、本番システム用に理想的な選択肢になる理由なのです。
Oracle Linux Support
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/support/overview/index.html
各システムに対してどのサポート範囲が最適かを個別に決めることも、全システムを最新かつセキュアに保つことも可能です。Oracle Linux Premier Supportのお客様であれば、ダウンタイム無しでカーネルをアップデートする機能(Oracle Ksplice)も使えますし、Oracle OpenStackのサポートもご利用いただけます。
KSplice: Zero downtime updates for Oracle Linux
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/ksplice-datasheet-487388.pdf
Oracle OpenStack
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/openstack/linux/documentation/datasheet-oracle-openstack-2296038.pdf

UEK R5 Availability in Oracle Cloud Infrastructure

Oracle Cloud Infrastructure (OCI) でご利用いただけるOracle Linuxイメージは、最新のソフトウェアにアクセスできるよう頻繁にアップデートされています。OCIでOracleが提供するイメージにまもなくOracle Linux 7 Update 5 + UEK Release 5が含まれる予定です。
Displaying: All Oracle Linux 7.x Images
https://docs.us-phoenix-1.oraclecloud.com/images/oel-7x/ 
Oracle Linux Premier SupportはOracle Cloud Infrastructureサブスクリプションに含まれており、追加費用は不要です。最新のパッケージやアップデートへのアクセス、24x7のサポート、豊富なLinuxナレッジベースを備えたMy Oracle Supportポータル、Oracle Ksplice zero-downtimeアップデート、Oracle Enterprise Managerを使ったOracle Linuxインスタンスの監視といった、Oracle Linux Supportが提供するあらゆる便益を活用できます。
My Oracle Support
https://support.oracle.com/ 
 Using Oracle Linux on Oracle Cloud InfrastructureでOracle Linuxを使うことで、クラウドインフラストラクチャ、OS、そしてOracleソフトウェア全体に対するサポートの一元化が可能です。

Resources – Oracle Linux

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